大人の読書感想文『天使の囀り』 貴志祐介さん

この本はインデックス投資ブロガーのボス虫とり小僧さんの
お勧めで読みました。話の展開からホラーであることは想像がつきましたし加えてAmazonの紹介文でも気持ち悪い匂いがぷんぷんしていました。
これから読もうと思っている方はネタバレになってしまうので見ない方がいいかも。
主人公は都内のホスピスに勤務する精神科医の早苗。頭は切れるし多分美人。
早苗の恋人高梨がアマゾンの探検隊に加わりそこで起きた出来事をきっかけに今まで死ぬことが怖かったのに
死に対する恐怖がなくなっていく。
それと別のラインでコンビニに勤務しているフリーターの男の子がとあるセミナーに参加した際に干した肉を食べたことによって
今まで大嫌いだった蜘蛛が怖くなくなる。
この二つが最後繋がって行くのですがその正体は線虫。
アマゾンでの探検中に妙におとなしいウアカリというサルの肉を食してしまったことが原因であるのは想像出来ましたが線虫は生物に寄生すると脳を目指すんですね、その途中で外耳を通るので天使の羽ばたきに聞こえる
そして脳に達すると天使の囀りになっていく。
もう一方の蜘蛛が大嫌いだった男の子は蜘蛛を飼育し始めて・・・この方が私には気持ち悪かった。
こちらも最後は天使の囀りが聞こえるようになる。
これを解明するために早苗に協力して恋人になりそうだった教授の最後と早苗が担当していたホスピスの患者で余命のない少年に線虫を与えてしまうのは悲しい結末でした。
ノーベル賞で寄生虫も話題になっていますがもしこんな線虫が本当にいたら怖すぎます。
余談ですが発注して届いた本を出した途端ぎゃー!っと叫んでしまいました。中古を買ったのも悪いですが表紙にミミズの乾燥したようなものがこびりついていたから。
もしかするとこれが一番ホラーだったかもしれません。

虫とり小僧さん、この程度でいかがでしょうか?

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